AIで動画を作り始めても、場面がつながらない、同じ人物の見た目が変わる、最後にCTAを入れる尺が残らないとお困りではないでしょうか。完成に近い映像をいきなり生成すると、修正のたびに複数カットを作り直すことになります。
原因は、台本の文章をそのまま生成指示へ渡し、視聴者が見る順番、各カットの役割、前後の連続性を固定していないことです。AI動画では一つの指示から複数の判断が同時に行われるため、絵コンテで確認点を分ける必要があります。
この記事では、AI動画の絵コンテを作成する方法を、目的と尺の整理、カット分解、制作情報の管理、ラフ検品の四工程で解説します。絵が上手でなくても、制作チームが同じ完成像を確認できる表を作ることが目的です。
株式会社ラクボは、SNS動画の企画、演者、音声、編集、投稿導線をつなぎ、量産時も品質を確認できる制作工程を支援しています。生成回数を増やす前に、直す場所を特定できる設計を優先します。
AI動画は生成前の絵コンテで手戻りを減らせる

絵コンテはきれいなイラストを作るためではなく、動画の順序と不足を生成前に発見するための設計図です。各コマに、誰が、どこで、何をし、視聴者へ何を理解させるかを一つずつ割り当てます。静止画でも意味が通るかを確認すると、説明不足を見つけやすくなります。
いきなり全編を生成せず、冒頭、課題提示、実演、根拠、CTAの代表カットをラフで並べます。順番を入れ替えても理解できる場合は役割が重複している可能性があります。逆に一コマを抜くと意味が飛ぶ場合は、前後の橋渡しを追加します。
絵コンテ段階なら、構図や登場人物を差し替えても、音声収録や本番生成への影響を限定できます。量産時の品質基準は、AIショート動画の品質管理と組み合わせると明確になります。
目的・尺・CTAから必要なカットを分解する

最初に動画の目的を一つに絞ります。認知、理解、比較、問い合わせでは必要なカットが違います。次に掲載先、縦横比、目標尺、ナレーション速度、CTAの表示秒数を決め、使える時間を場面へ割り振ります。
短尺動画なら、冒頭で対象者と悩みを示し、変化または答えを先に見せ、理由や実演を続け、最後に次の行動を一つ伝えます。一カットに複数の説明を詰めず、画面で見せる情報と音声で補う情報を分けます。
台本を文ごとに機械的に切るのではなく、場所、時間、人物、商品、画角が変わる箇所でカットを分けます。長い説明はBロールや図解へ置き換え、顔出しカットが連続しすぎないようリズムを確認します。
画角・動き・音・つながりを同じ表で管理する

管理表には、カット番号、秒数、目的、登場人物、場所、画角、カメラ動作、人物動作、音声、効果音、テロップ、前後の接続を一行で記録します。生成用プロンプトと編集指示を別欄にし、生成モデルの都合で本来の目的が変わらないようにします。
連続するカットでは、人物の顔、服装、小物、時刻、光の向き、視線、動作の開始と終了を固定します。前のカットで右手に持っていた商品が次で消える、座っていた人が理由なく立つなど、静止画単体では気づきにくい不整合を確認します。
字幕とCTAは媒体UIに隠れない安全域へ置き、音声の語尾と表示終了を合わせます。人物の一貫性を保つ参照設計は、AI動画でキャラクターを統一する工程も参考になります。
ラフ生成を検品して本制作の指示へ変換する

本制作前に、低コストの静止ラフまたは短い低解像度クリップで代表カットを作ります。確認順は、内容、構図、人物、小物、動き、音、前後の接続です。画質が粗くても目的が伝わらないカットは、本番品質を上げる前に設計を直します。
修正時は一度に一項目だけ変え、変更理由と影響するカットを記録します。人物設定を変えたなら全登場カット、CTAの尺を伸ばしたなら前の説明カットまで確認します。承認済みの絵コンテには版番号を付け、古い指示が本制作へ混ざらないようにします。
最初は15〜30秒の一本で、生成回数、差し替えカット数、編集時間、公開後の冒頭離脱とCTA到達を記録します。絵コンテから生成、編集、投稿までを標準化したい場合は、ラクボのAI動画自動化環境構築をご覧ください。AI動画の制作工程を相談できます。
